錦江湾をゆく。

今日は野元師匠とシーカヤックで錦江湾ツーリング。
錦江湾は僕にとってホームだ。

およそ29,000年前に超巨大噴火が起きて 姶良カルデラとシラス台地が形成された。
その噴火が起きたとされる錦江湾北部を漕ぐ。桜島北側の浦之前港を出発。江戸時代や大正と昭和の噴火で出来た溶岩群とそこで暮らす野鳥や植物をじっくりと見ながら（崖萌え）折り返し地点のし垂水『牛根大橋』へ。海の上から橋などの構造物を下から眺める機会は滅多にないので 割と長めに滞在。綺麗だった。

そして 近くの無人島に上陸し 頂上まで登ったところで海面を黒い物体が。『イルカっ！』と思わず叫ぶ。実はシーカヤックを始めて14年になるのだけど一回も遭遇したことがなかったからだ。しかも帰る時にも遭遇。こんな日もあるのかと驚いた。

それだけでも今日は 最近にない『とても良い日』だったのだけど もっとも驚いたのは黒神埋没鳥居のお膝下 塩屋ヶ元港の奥で茂る植物たち。

海に浸かる部分は硫黄で茶色になっているけど それ以外は生命力に溢れた『濃いごい』とした緑に目を奪われてしばらく動けなかった。

そのあと『僕しか呼んでない』という野元さんオススメの『鹿児島キャニオン』へ。
ここも圧巻だった。

鹿児島は『海から視点での観光』にもっとチカラを入れて良いと思う。自然に対して直接 興味がなくても他の場所とは立地的に成り立ちの違う鹿児島において今 自分たちがいる場所が どんな歴史をたどってきたかを知りたくない人などいないはずだと信じているから。鹿児島はおもしろい。